スギ花粉症の
「舌下免疫療法」
スギ花粉症の「舌下免疫療法」とは
アレルギーの原因であるアレルゲンを舌下に少量から投与することで、体を慣らす・アレルギー症状を和らげる治療法がこの「舌下免疫療法」です。
従来の皮下接種法と比較すると、副作用の頻度・程度ともに軽く、自宅治療が基本です。
なお、副作用アナフィラキシーの報告はほとんどありません。
期待される改善効果
約7〜8割に有効性が期待されています。
- 1割 → 完治
- 5割 → 症状が半分程度に
- 2割 → 症状が軽くなった
- 2割 → 殆ど変化なし、改善が見られなかった
対象とならない方
- 重度の気管支喘息患者
- 65歳以上の高齢者
- 妊娠中、授乳中
- 5歳未満の小児
- 悪性腫瘍治療中の方
治療の流れ
まず初めに大切なことはスギ花粉症であることを明確に証明しなければなりません。採血などの検査で診断をします。
他の病院の採血データ持参でも結構です。検査の結果、スギ花粉症と診断されたら、以下の治療を行います。
シダキュアスギ花粉舌下錠を舌の下に置き、1分間保持します。その後飲み込み、5分間は、うがいや飲食は出来ません。
最初の1週間は初日と同じ2,000JAU錠(黄緑色のラベル)を、2週目以降は5,000JAU錠(青色のラベル)を服用します。
これを毎日3〜5年続ける必要があります。
- スギ・ヒノキ飛散期となる1月〜5月の期間は新たに治療開始することはできません。
- さらに詳しく知りたい方は鳥居薬品のホームページをご覧ください。
ダニアレルギーの
「舌下免疫療法」
「舌下免疫療法」とは
アレルギーの原因であるアレルゲンを舌下に少量から投与することで、体を慣らす・アレルギー症状を和らげる治療法がこの「舌下免疫療法」です。
期待される改善効果
くしゃみ・鼻汁・鼻閉の改善。眼かゆみの改善。アレルギー治療薬の減量。生活の質の改善。
副作用
口の中の違和感・かゆみ・腫れ 等
(最も危険である)アナフィラキシーショックは非常に稀と言われています。
対象とならない方
- 重度の気管支喘息患者
- 65歳以上の高齢者
- 妊娠中、授乳中
- 5歳未満の小児
- 悪性腫瘍治療中の方
- 自己免疫疾患のある方、内服ステロイド飲んでいる方
- 次の薬を服用している方(非選択的βブロッカーの降圧薬、三環系抗うつ薬など)
治療の流れ
まず初めに大切なことはダニアレルギーであることを明確に証明しなければなりません。採血などの検査で診断をします。
他の病院の採血データ持参でも結構です。検査の結果、ダニアレルギーと診断されたら、以下の治療を行います。
ミティキュアダニ舌下錠を舌の下に置き、1分間保持します。その後飲み込み、5分間は、うがいや飲食は出来ません。
最初の1週間で濃度を濃くしていき、2週間目以降は毎日同じ濃度の薬を投与し続けます。
これを毎日3〜5年続ける必要があります。
- アシテアダニ舌下錠も取り扱っております。
- 初めて薬をもらった日の約1週間後に受診していただく必要があります。その後は2〜4週間おきの受診です。
- 服用の前後2時間は、激しい運動・入浴・アルコール摂取は避けて下さい。
- この治療で効果があり、治療終了した患者さんでも、その後効果が弱くなる事もあります。
- 初めて薬を投与する時は、クリニック内に30分程居ていただく必要があります。