クリニックブログ

酸素カプセルの中耳炎

カテゴリ:  2023年10月22日

岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。

 

 

 

 

先日のことです。

耳閉感」を主訴に当院受診された患者さんがおられました。

 

 

 

 

2日前に、スポーツ後の疲労回復目的で酸素カプセルに入ったとのこと。

 

 

 

を診てみると↓

耳を診る(ロゴあり)

新規 Microsoft PowerPoint プレゼンテーション

両耳が中耳炎の状態でした。

 

 

 

加減圧の最中に 耳の痛みが生じたとのことでした。現在は、唾をのむと耳がバリバリいう様子。

 

 

 

 

スポーツ選手の疲労回復やダイエット・美容に効果があるとして有名な酸素カプセルですが、加減圧の際に耳抜きが不十分ですと中耳炎になる危険性があります。

 

 

 

航空性中耳炎と同じ状態です。

 

 

 

耳と鼻をつないでいる管を「耳管」といいます。通常は閉じていますが、嚥下やつばを飲む時だけ開いて圧の調整をおこなっています。飛行機の上昇・下降に伴い圧が変化しますが、風邪やアレルギーで鼻の粘膜が腫れると、圧調整がダメで耳の内部(中耳)に炎症や出血を起こすことがあります。これが「航空性中耳炎」です。

Ear Cross-section

 

突発性難聴の治療で高気圧酸素治療というのがございますが、その治療においても航空性中耳炎を発症する患者さんが意外と多かったです。

 

 

 

耳症状が気になる方は耳鼻咽喉科の受診をオススメいたします

 

 

 

 

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