岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。高齢の患者さんが「食事が飲み込みにくい」とのことで当院受診されました。
ファイバーでノドの奥を診てみます
まずは正常なファイバー所見です↓
奥の白いものは、声帯です。
次に今回の患者さんの所見です↓
写真の上から粘膜が出っ張っているため、上下幅がとても狭くなっております。
さらに奥にファイバーを進めてみますが↓
やはり狭い状態です。
原因として、頸椎の変形が疑われるためレントゲンを撮ってみます
赤い矢印部分が出っ張っており、これが嚥下困難の原因と思われました。
病名は、頸椎の骨棘形成です。
年齢とともに頸椎は変形していきますが、今回も年齢的なものと思われます。
嚥下しにくいといった症状がある方は、一度 耳鼻咽喉科でのチェックをオススメいたします