岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。
「1週間前からの右耳痛・頭痛」を主訴に当院受診された患者さんがおられました。
脳外科で頭部MRI施行するも異常無かったようです。
右耳内をチェックするも異常ありませんでしたが
右耳介皮膚に軽度発赤を認めました↓
どこかと言いますと↓
ここのわずかな変化です
痛みが1週間続き、皮膚の発赤があるので、皮膚科の先生に紹介しました。
診断は「耳介帯状疱疹」でした
抗ウイルス剤の服用で痛みは消失したとのことでした。
帯状疱疹について簡単に述べたいと思います。
帯状疱疹は水痘・帯状疱疹(すいとう・たいじょうほうしん)ウイルスの感染によって起こります。一度、水疱瘡(水ぼうそう)にかかるとほとんどの方は神経の内部にウイルスが長く潜伏した状態になっています。そのウイルスが疲れ・ストレスをきっかけで活発化し、今度は神経を伝わって皮膚に出てきて水ぶくれを作ります。それが帯状疱疹です。通常は、はっきりとした水ぶくれとして発症します。全身のどこにでも出現します。50歳代から70歳代の方に多い病気です。
今回は、「皮膚の軽度発赤」という印象でしたが、じっくり病変を観察することは大切ですね
【土曜の2診体制についてお知らせ】
3/21(土) 及び 4月以降の第1、2、3土曜の診察を院長・非常勤医師の2人体制にて行います。