病気のはなし

みみの病気

滲出性中耳炎

原因

滲出性中耳炎は、中耳(鼓膜の内側)に水様〜粘性の滲出液がたまる疾患です。 耳管(耳と鼻をつなぐ管)が正常に機能しないことにより生じます。 幼稚園から小学校低学年の小児に多くみられます。耳鼻科で「水が溜まる中耳炎」とか、「痛みがない中耳炎」と言われることもあるかもしれません。 急性中耳炎が完全に治りきらずに滲出性中耳炎へ移行することも多いです。

症状

急性中耳炎とは異なり、痛みや発熱はありません。
小さなお子様の場合は、以下の症状に周囲の大人が気づいてあげることが大事です。

①耳のつまる感じ
②大きな声でしゃべる(自分の声がこもって聞こえるため)
③TVの音が大きい・声をかけても振り向かない

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治療

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①保存的治療

内服薬を飲むことや、鼻をきれいにする処置をおこないますが、一度では終わらず通院が必要な場合が多いです。
特に、小児の滲出性中耳炎は繰り返すことが多く、通院回数も多くなりがちです。

②外科的治療

鼓膜切開や鼓膜換気用チューブという小さなチューブを鼓膜に留置する手術があり、どちらも中耳に貯まっている液を外に出す治療です。