クリニックブログ

喘息研究会に参加してきました

2017年3月16日

3/16 喘息研究会に参加してきました。
テーマは「職業性喘息 見過ごされる でも大きな職業の影響」
演者は、群馬大学保健学研究科 土橋邦生 教授

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講演内容は以下のようなものでした。

元々アトピー素因を持っている人の場合、

カニ加工業、ペンキ塗り、洗濯クリーニング業、実験用ラット取扱う者、トリマー、パン屋・ソバ打ち職人 等の人達の喘息発症率は有意に高い。
それ以外に、低分子量抗原の化学物質を扱う工場従事者も同様である。
職業喘息を発症する前に、アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎が先行して発症する場合が多い(おおむね1年前)。

まさかパン屋? 「意外な職業だなあ」と思いました。これはパン粉、つまり小麦 のアレルゲンのようです。
やはり専門の先生は奥が深いです。

高圧蒸気滅菌機器(オートクレーブ)の点検

2017年3月15日

耳鼻咽喉科では、みみ・はな・のどを観察するのに、専用器具を使用します。
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器具を体内に入れる訳ではありませんが、これらを滅菌した状態で患者さんに使用しています。
クリニックでは「高圧蒸気滅菌」という滅菌方法を採用しています。「高圧蒸気滅菌」とは、圧力を高温の蒸気で上げることによって、細菌や微生物の蛋白質を変性させ死滅させる滅菌法です。高圧蒸気滅菌は飽和蒸気を用いることで、その他の熱による滅菌(煮沸滅菌、乾熱滅菌)よりも低温・短時間で滅菌することができます。

高圧蒸気滅菌機器は「オートクレーブ」と呼ばれています。これです
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高い圧力に耐えるため、内部はこのようになっています。
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毎日使用しているものなので、機器が正常に作動しているかチェックするために業者さんに来ていただきました。
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ゴム部品が劣化しており新品に交換していただきました。それ以外は特に問題なかったようです。
これでしばらく安心して使えそうです。

『耳鼻咽喉科領域の慢性咳嗽について』

2017年3月11日

3/11 名古屋市内で行われた講演会に参加してきました。
演題名は『耳鼻咽喉科領域の慢性咳嗽について』
演者は、藤田保健衛生大学医学部 耳鼻咽喉科教授 内藤健晴 先生です
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講演内容は以下のようでした。

8週間以上続く咳を「慢性咳嗽」と呼ぶ。
慢性咳嗽の原因について、(気管支・肺が原因のものを除けば)副鼻腔炎から生じる後鼻漏(こうびろう)※ が原因となっているものが非常に多い。
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その場合は、乾いた咳ではなく、湿った咳となる。
副鼻腔炎はレントゲン撮影で容易に診断できるが、患者さんは「鼻が悪い」という自覚が無い場合がほとんどである。

咳が長引く場合は、一度 耳鼻咽喉科で副鼻腔炎をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

※後鼻漏(こうびろう):鼻から喉にかけて鼻水が落ち続ける症状のこと

B型インフルエンザ

2017年3月8日

3/8当院で今シーズン初めてB型インフルエンザが出ました。

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市内の小学校、幼稚園・保育園でごく小規模で発生しているようです。
昨シーズンは5月中旬までB型の患者さんが続きました。
今シーズンはいつまで続くのでしょうか。

聴力検査のトレーニング

2017年3月6日

新しく入ったスタッフに聴力検査のトレーニングを行いました。
昼の休憩時間に、聴力検査の機械業者さんに来ていただき、2時間かけてしっかり教えてもらいました。

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既存のスタッフから教えていただくのも良いですが、伝達ゲームのように、徐々に技術・教え方が変わってしまう可能性があります。基本に忠実がベストです。

アンチエイジング

2017年3月5日

3/5 愛知医大での講演会に参加してきました。
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演題は『耳鼻咽喉科におけるアンチエイジング』
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アンチエイジングとは、日本語で言うと「抗老化」「抗加齢」
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「サザエさん」一家の波平さんは54歳(意外に若い)、写真の「郷ひろみ」さんが56歳(2012年当時)
このような違いがなぜ生じるかを科学的に研究していくのが「アンチエイジング医学」

 

『カロリー制限で老化が予防出来る』
 ・腹7分目のカロリー制限食は健康長寿の切り札である
 ・過食は活性酸素を増やし、体をサビつかせて老化を早める
というものでした。

具体的事例として
ウィスコンシン大学の研究グループは、アカゲザルという猿を約10歳になった時点から『摂取カロリーを70%に制限するグループ』と『通常通り摂食させるグループ』の2群に分けて観察。その結果カロリー制限をした猿では、糖尿病、癌、心血管病などの加齢疾患の発症率を低くし長寿をもたらすことが判明した。見た目においても、カロリー制限した猿は毛がふさふさで、背筋が伸びていて、通常摂食の猿に比較して明らかに若々しく見えます
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サルでもこれだけ差が出るわけです
明日からカロリー制限しましょう

3/4 名古屋 八事での講演会

2017年3月4日

3/4に名古屋市八事にあるホテルでの講演会に参加してきました。

八事は豊かな自然と多くの学校が集まる文教地区として有名で、名古屋市中心部とは雰囲気が違います。

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今回は八事駅直結のこの白いホテル

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講師は京都府立医大耳鼻咽喉科教授 平野滋 先生です。
演題は『声帯の手術と声帯のメンテナンス・再生医療』

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声帯のメンテナンスに必要なもの
・やはり加湿 1日1.5Lの水分摂取(お茶・カフェインは脱水招くのでダメ)
・「アスタキサンチン」が有効

アスタキサンチンとは自然界に広く分布している天然の赤い色素で、サケやエビ、カニなどに多く含まれるカロテノイドの一種でビタミンCの約6000倍ともいわれる抗酸化力があるそうです。声を酷使しているプロの方でも、摂取することで有意なデータ差が出たとの話でした。アスタキサンチンはサプリとしても多数売られているようです。

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講演会に参加する度に思うことですが、その道のプロフェッショナルの先生はやはり奥が深い
今回も非常に勉強になりました。

スマホの活用

2017年3月1日

毎日診察をしていて、こういう時にスマホが使えると思うことが2つあります。

 

①他院でのアレルギー採血データの活用

    アレルギー検査報告書

花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息 等の患者さんにおこなう採血です。
採血結果を紙媒体でもらうと思うのですが、これをスマホで撮影・保存しておくと、他のクリニックに受診する際に役立ちます。

 

②子供のイビキ・無呼吸

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子供は、イビキをかかずにスヤスヤ寝息を立てているのが自然な姿なのですが、慢性的に大きなイビキをかいているようなら、それは即、なんらかの異常を示すシグナルと言えます。保護者の方は、子供がぐっすり眠れていない状態を、Drへ上手く説明できない場合も多いかと思われます。これをスマホ動画で撮影するのです。

 

「この患者さんの病気は何だろう?」「もう少し詳細な情報があれば」との思いで今回の内容を書かせていただきました。

当院受診される際は、上記データがあればご持参下さい。

『抱っこカード』を作成しました

2017年2月27日

耳鼻咽喉科では、お子さんの診察・処置は原則  保護者の方に以下の様に抱っこをして
いだきます。

 

   正しいお子様の介助(ロゴあり)

 

・妊娠中の方
・抱っこに自身の不安のある方   向けの『抱っこカード』を作成しました。

このカードを診察時にスタッフへ渡して下さい。スタッフがかわりにお子様を抱っこいたします。

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『抱っこカード』は受付、中待合に置いてあります。
是非ご活用下さい。

京都に行ってきました

2017年2月26日

週末に京都へ行ってきました。

京都と言えば 寺
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    高台寺庭園

 

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    北野天満宮

 

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    北野天満宮 『梅苑』

 

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京都はどこへ行っても人、人 で参詣に15分も並びました。

 

しかし町並みは素晴らしいです。
マクドナルドもシックです。
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ガイドさんの話では京都の古い町並み、 美しい景観を保全するために条例で規制されているようです。

規制とは関係ないかもしれませんが、お店をよく見てみると
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何と 電気メーターボックス、エアコン配管 までこんな色になってました。

 

名古屋から新幹線で35分と、とっても近く、是非また行きたいですね。