10/21は土曜日でした。
午前の診察終了後に名古屋市内で行われた講演会に参加してきました。
演題は、「耳鼻咽喉科領域における不定愁訴とその対応 ー患者さんのこころを支えるやり方と在り方ー 」
演者は、藤田保健衛生大学医学部 精神神経科教授 内藤 宏 先生です
耳鼻咽喉科は繊細な感覚器が沢山存在するため、心理的ストレスの影響を受けやすい。耳鼻咽喉科を初めて受診される患者さんの2割が心身症に該当するというデータもある(他の科目に比べ非常に高率)。特にノドの違和感・めまい・耳鳴で受診される患者さんは、その傾向が強い。
メンタル的な病気が疑われた場合は、耳鼻咽喉科とメンタル科の両方のアプローチが必要である。
またそういった患者さんとのコミュニケーションスキルはどうあるべきか
といった内容でした。
メンタルヘルス・マネジメント
最近重要視されている概念ですね。今回も大変勉強になりました。
最近クリニック周辺に出没するもの
それはこれです↓
「詐欺」ではなく、「サギ」です。
写真を撮ろうとして近づくと、すぐ飛んでいってしまいます。

先日のことです。ノドの痛みで受診された子供さんがおられました。耳を診てみると
何か白いものが
もう少し近づいてみると
人工の物体のようです。
器具を使って摘出し、お母さんに確認してもらいました。
「レジンアクセサリーの内部に混ぜる物」では とのことでした。
何かの契機で耳に入って、鼓膜に付着しまったようです。
Amazonでこれを買いました↓
ヨーグルトメーカー
クリニックでヨーグルトを作る❓
のではなく、目的はこれです↓
![IMG_1048[1]](http://www.inoue-ent-cl.jp/webcms/wp-content/uploads/2017/10/IMG_10481-500x375.jpg)
ゲゲッ 注射器💉 
注射器ですが注射するのではなく、耳疾患で受診されている患者さんの「耳を洗浄して綺麗にする」のです

洗浄液を保温する目的で購入しました。体温近くに温めないと「めまい」を起こしてしまうのです。
![IMG_1053[1]](http://www.inoue-ent-cl.jp/webcms/wp-content/uploads/2017/10/IMG_10531-e1507428991775-300x400.jpg)
沢山入っていい感じです。
10/14(土)に「百日咳」についての講演会に参加してきました。
演題は、「百日咳の診断・予防と治療戦略」
演者は、福岡看護大学 基礎・専門基礎分野教授 岡田賢司 教授です
「百日咳」とは名前のとおり、しつこい咳が長期間続く病気です。
・小さな子供では生命の危機に関わることもある
・最近、年齢の高い子供(中高生も含む)や大人の百日咳が増えている
・2016年10月新しい検査キットが認可され、それに伴い新たな診断基準が出来た
・早期診断をおこない、(重篤化しやすい)乳幼児への感染を防ぐことが重要である
といった内容でした。
「百日咳」→ 日常診療で遭遇することは非常に稀なのですが、今回も色々勉強になりました。
先日のことですが、「前日にアジを食べてからノドが痛む」とのことで3歳の子供さんが受診されました。
舌を下方へ圧排する器具を使って、口の中を診てみました。「オエッ」となり、しっかり見えないので鼻からファイバーでノドを観察してみました

魚骨がありました↑
どこにあるかというと
「扁桃下極」といい、扁桃の一番下の部分です。舌が、下方からせり上がってくるため見にくいところです。
肉眼で見えれば口から器具を入れて取れることが出来る為、もう一度口をあけてもらったのですが見えずに断念→総合病院へ行っていただくことになりました。
総合病院で、摘出アーム付きファイバーを鼻から挿入して取っていただきました。3.0cmの魚骨だったようです。
取れた後は痛みも無くなり、ご飯もしっかり摂れているとのことでした。
先日のことです。 2歳の子どもさんが、「鼻にペンが入った」「鼻さわると痛い」と主訴で受診されました。
さっそく鼻鏡を使用して鼻内を観察してみます
そこで見えてきたものは
何か紫色のものが
さらに近づいてみると
確かに何か入っています
きっちり入っており力が必要でしたが、何とか取り出せました
これは一体? 広げてみると
丸めた紫色の画用紙でした
それでは、「ペンは一体
」と思い
鼻に入れたペンを見せてもらいました。

もしかして 鼻に入ってしまった画用紙を このペンで取ろうとしたのでしょうか