2018年2月15日
2/15(木)は名古屋市内で行われた「アレルギー性鼻炎対策セミナー」に参加してきました。
演題は「アレルギー性鼻炎治療の実際~抗アレルギー薬の使い方とそのコツ~」
講師は、日本医科大学 多摩永山病院 耳鼻咽喉科 病院教授 後藤 穣 先生です。
内容は以下のようでした。
・アレルギー性鼻炎があると、倦怠感が生じ鼻閉のため夜間不眠になる→労働性・生産性が大きく低下し、うつ病を発症した時よりも低下は著明
・古いタイプの抗アレルギー薬は眠気が生じ、やはり労働性・生産性がかなり低下してしまう
・授乳中の方にも使える抗アレルギー薬があるので耳鼻科医に相談がベター(妊婦さんは点鼻のみ使用可能)
・スギ花粉飛散開始の条件:気温が上昇し一旦冷え込むとスギのつぼみ弾けて花粉飛散開始となる→東海地方のスギ花粉飛散開始は2/20頃
スギ花粉症の皆さん。まだ間に合います。スギ花粉症でクリニックが混雑する前に薬を取りに来て下さい。
本格飛散開始より治療を開始すること(=初期治療 といいます)により花粉症の症状が緩和されます。
2018年2月12日
先日のことですが、外傷による鼓膜穿孔の患者さんが受診されました。
柔道で抑え込まれた際に「右耳閉感」が出現し当院を受診されました。
鼓膜を診てみると
小さな穿孔(=穴)を認めました↓
その1週間後の所見です↓
穿孔部分に痂皮(=かさぶた)が付着していますが、穿孔は閉鎖し気になっていた耳閉感も消失していました。
ここで「外傷性鼓膜穿孔」について述べたいと思います。
外傷性鼓膜穿孔
【原因】耳掻き・綿棒によるもの直達性のものが一番多く、次に平手打ち・殴打・スポーツによる介達性のものが続きます。
【症状】激しい耳痛、耳出血、難聴、耳閉感、耳鳴 など
【治療】鼓膜は再生能力が高い組織で、小さな穴であれば1週間~1ヵ月程度で自然に塞がります。耳を乾燥状態に保つこと・耳の中を清潔にすることが大切です。プールを避け、お風呂では耳に水を入れないように注意します。3ヵ月以上経っても閉鎖しないであれば手術をおこないます。
まとめ 外傷性鼓膜穿孔には、様々な原因と穿孔の程度があります。適切な治療、乾燥・清潔を保つことで治癒する症例が多いため、それほど心配する必要はありません。ただし、外傷性鼓膜穿孔が疑われる場合は、できるだけ早期に耳鼻咽喉科専門医を受診し、適切な処置と治療を受けることをお勧めします。
2018年2月9日
相変わらず寒い日が続いています。
エアコンもフル稼働です。エアコンフィルターが汚れてきたのでスタッフさんに掃除をしていただきました。
スタッフさん どうもありがとうございました 🙏
2018年2月5日
先日のことですが、「鼻にビーズが入った」とのことで子供さんが受診されました。
鼻の中を観察する器具はこれです↓
鼻鏡と言います。
このようにして使います↓
「Drが器具を強く握る→器具先端部分が広がる→鼻の中も広がる」
という仕組みになっています。
早速の観察してみると
ビーズがありました↓
ビーズを摘出するには
摘出する器具を入れるためのスキマが必要です。
通常ならピンセット↓
ダメなら フックの付いた器具↓
を使います。
いざ取ろうとしましたが、鼻にチカラが入っているせいか ピンセットを入れるスキマがありません。「うーんどうしようかと」考えているうちに
・鼻汁でビーズがすべりやすくなり
・鼻のチカラが抜けてきました
そして ビーズが自然と鼻鏡の中に滑り込んできました↓
おお なんとラッキー
イメージ図↓
追加の器具を使うことなく、そのまま摘出しました。
ほとんど泣くことなく摘出完了しました👏
お利口さんにしていただきありがとうございました🙏
2018年2月4日
J〇バンクさんからこんなものをいただきました。
当院は「りす🐿」がトレードマークなので「おっ、いいじゃん」と思いましたが
実はこれ 「りす」の形をした文房具なのですが、何か分かりますか?
最初 外れた時は「ゲゲッ」と思いましたが、こんな風に外れます↓
カテゴリ: 医院の取り組み 2018年1月31日
インフルエンザウィルスの検出を「より早く、より的確に」との思いから、高感度検査装置、『富士ドライケムIMMUNO AG1(富士フイルム社)』を2台導入しました。
TVCMでやっているあの装置です。
写真技術の応用によりウィルスの検出感度を向上させ、ウィルスが少ない発症初期の段階でも検出が可能です。
インフルエンザウイルスは、ウイルスの増殖スピードが極めて速く24時間で1個のウイルスが100万個に急増すると言われています。
このウイルス増殖は発症後おおむね48時間以内に終息するため、ウイルス増殖を抑える抗インフルエンザ薬は48時間以内に内服することが重要です。
これまでは使用してきたインフルエンザ検査キットは、発症6時間以降で判定可能であり十分活躍をしてきたのですが、今年は状況が違います。インフルエンザの患者さんが多数で、しかも熱が出てすぐ受診というパターンが多いのです。そこで富士フィルムの技術の出番です。
インフルエンザの高感度検出技術とは?
これまでの検査方法では、時間がたってウイルスの数が増えるまでインフルエンザと診断できませんでした。そこで、ウイルスの判定の目印「金コロイド」を、「銀」によって約100倍大きくする新技術により、ウイルスが微量でもインフルエンザを発見しやすくしました。
例えば、「 お子様のインフルエンザ診察の場合」
診察1日目(感染初期)
診察2日目
診察1日目(感染初期)
早期判定が可能であれば、「当日検査陰性で翌日再受診」という煩わしさから解消されるのに加え「より早く、症状が軽いうちの治療」が可能となります。その結果回復が早くなり、重症化の予防に役立ちます。また周囲への感染拡大を防ぐという観点でも有効です。
(専用試薬の供給不足により、機器が使えない場合もございます。ご承知おき下さい)
2018年1月28日
インフルエンザが流行しています。インフルエンザの感染経路としては
①空気感染
②飛沫感染
③接触感染
上記の3つがありますが、これらの詳細については、ネットの各サイトで詳細に書かれているのでここでは省略させていただきます。
毎日診療をしていて、親御さんから以下のような質問をされることがあります。
「子供がインフルエンザになりました。他の家族にうつさないためにはどうしたらいいですか?」
家族内感染予防についての質問です。
これは重要と思われる点を挙げたいと思います。
①診断された子供さんのマスク着用です。
当院1/5付けブログでも紹介しましたが、咳やくしゃみをする際にしぶきが2m程飛ぶと言われています。
したがってこれを防ぐことは大変重要です。マスク無しの状態ですとウィルスが部屋中に拡散してしまい、部屋の換気・加湿をいくらしても意味がありません。無意識に鼻や口を触ってしまうことも防げます。
②診断された子供さんを他の家族となるべく接触させないこと(=隔離)です。
これについても上記と同様の理由です。行動範囲を限定することで、指先・手にウィルスが付着→ドアノブ、コップ、タオルを介して家族へうつる といったことも回避しやすくなります。
③使った後のティッシュは封印
これが意外と盲点です。鼻をかんだ後のティッシュにはウィルスが沢山含まれています。これを隔離部屋の専用ゴミ箱へ捨ててきちんと処理することが重要です。
たしかに小さな子供さんですと上記①②を実行するのは現実的に不可能かもしれません。
しかしながら、毎日診療をしていくなかで
「1週間たったけれど、上の子・下の子にうつりませんでした」とコメントするお母さん方の話を聞くと、やはり①②を実践されていました。
特に子供さんを看病するお母さん方は大変かと思いますが、上記を参考にしていただければ幸いです。
2018年1月26日
1/25(木)は休診日でしたが、今日1/26(金)は診察日なので雪かきをしました。
朝から良い運動になりました
クリニック北側道路は凍結❄️しております。
皆さん気をつけてお越しください。
2018年1月21日
以前に当院ブログで「自宅でのスマホの活用の仕方」について書きましたが、
今回は「当院での診察中の活用」について書きたいと思います。
診察中にiPad・スマホを使って説明することが多くなってきました。
どういう場合かと言いますと
例えば、
例① 「耳の痛み・痒み」で受診された患者さん
毎日綿棒で耳掃除をしているとのこと
耳内はファイバーでお見せすることが出来ます(壁が高度に腫れており奥が見えません)↓
耳入り口は(ファイバーではなく) iPadやスマホですぐに写真を撮ってお見せすることが出来ます↓
入口がひどい炎症を起こしていても自分で見えない為、気が付いていない患者さんも多いのです。
現在の状態をiPad・スマホ画像で見ていただき、耳掃除をし過ぎないようにお話しすることが出来ます。
例② 次に 指で触ると「耳入り口にシコリがある感じ」との主訴で受診された患者さんこういった症例もすぐに撮って説明することが出来ます。
iPad・スマホは便利ですね。
2018年1月19日
当院は開院して8年目になります。
建物の一部である野立て看板が経年変化で白っぽくなってきました。
夜間点灯すると、まるでグラデーション状態 (本当は違います)
「やっぱ看板は大事でしょ」 ということで新しくすることに🛠
分厚いレジャーシートの様な素材になっており
外してみるとこんなに大きいのです↓
新しい看板は さすがに綺麗です。