カテゴリ: 診療について 2019年1月23日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
先日のことです。
「耳垢が溜まった感じがする」とのことで当院受診された患者さんがおられました。
耳を診てみると↓
確かに耳垢が溜まっていました。
これを除去したところ↓
鼓膜の外側の皮膚部分に大きな凹みが
外耳道の骨が破壊されて、皮膚欠損・骨が露出した状態です 🙄
病名は「外耳道真珠腫(がいじどうしんじゅしゅ)」と言います。
ここで外耳道真珠腫について述べたいと思います。
原因
古くなった皮膚の塊(角化上皮)が、外耳道に異常に堆積。そこに炎症が起こることで病変部分に皮膚上皮細胞が侵入して、骨が露出した状態となります。外耳道に白い物質が充満真珠のように見えるので真珠腫と言います。
症状
耳だれ、慢性の鈍い耳痛みなどです。稀ではありますが、骨の破壊が進行した場合 難聴、開口障害、顔面神経麻痺などを生じることもあります。
診断
外耳道に多量の角化物の堆積を認める。また、それらを除去した際に骨欠損・骨破壊を認めた場合に外耳道真珠腫と診断されます。CTで病変の進展を把握することもあります。
治療
堆積・増殖した真珠腫を定期的に除去することで病変の進行・拡大を防ぎます。 放置すると外耳道の骨の破壊が進行するため、指示されたとおりに定期受診→除去することが必要です。
通常は、「骨を破壊する病気」と言えば悪性ですが、良性でも骨破壊する病気があるのです
カテゴリ: 診療について 2019年1月21日
インフルエンザ大流行中ですね。
1/19付けブログでも「インフルエンザ 当院の取り組み」と題して、主にハード面での取り組みを紹介させていただきました。
インフルエンザ迅速検査は非常に有用な検査ではありますが、やはり検査の限界というものあります。
問診、診察、検査 と総合的に考え診断することが重要と考えています。
特に、診察においては のどの診察を重要視しています☝
何を診ているかというと
「インフルエンザ濾胞(ろほう)」です
インフルエンザ感染時に、のどの奥の壁(咽頭後壁)にイクラを思わせる ぶつぶつ が出現すると言われています。
例えばこの所見↓
もう少し近付き、光の角度を変えてみると
この赤いぶつぶつです。
感染後2,3時間程度で出現するため迅速検査より早期に拾え、感度特異度も96%程度と高い ! とのデータもあります。
東大出身のDrが起業した医療機器ベンチャー、アイリス(Aillis)が このインフルエン濾胞と人工知能(AI)を組み合わせて「インフルエンザの新しい検査法・装置」を開発しています(記事参照)。
昨年10月にこのセミナーを聴講してきました
私も「AIに負けじと💪」毎日診察を頑張っております
カテゴリ: 医院の取り組み 2019年1月19日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
連日のインフルエンザ ネタで申し訳ありません🙇
今回は「インフルエンザ😷 当院の取り組み」を紹介いたします
感染が疑われる方は感染隔離室で待機していただきます。
次は耳鼻科ならでは ですが
鼻内を眼で診て、通り道が広い方へ検査用綿棒を挿入します(痛みが軽減します)。
インフルエンザ検査キットには検査用綿棒が同封されていますが、これは敢えて使っていません。
さらに侵襲の少なく(痛み少なく)、鼻汁吸着性の高い(診断率↑)タイプの綿棒を、別途購入して使用しています。
富士フィルムが開発した高感度検出技術を用いた診断装置(富士ドライケム)
昨シーズンより導入しており、発症早期で診断率がグッと↑します。
診断後 看護サイドスタッフによるアフターフォロー
インフルエンザの出席停止期間について、スタッフより紙媒体を用いて説明しています。
高熱の患者さんは待っているだけでも体がエライと思います。
可能でしたら、待ち時間が少ない(2診体制の)平日PMの受診をお勧めいたします
カテゴリ: 診療について 2019年1月17日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
インフルエンザの勢いは凄いですね😷
・高熱があり全身倦怠感がひどいのにインフルエンザ検査が陰性の患者さん
・微熱で元気なのにインフルエンザ検査が陽性の患者さん
色々な場合があり、毎日考えながら治療に当たっています。
先日のことです。
高熱で前日に救急外来受診された子供さんが、当院受診されました。
前日の検査ではインフルエンザ陰性ですが、高熱が続いていました🤔
やはりインフルエンザを疑うのですが、ノドを診てみると
咽頭に少し膿が付着・・
ここで検査キットでインフルエンザとアデノウィルスの両方をチェックすることに
結果は↓
インフルエンザではなく、アデノウィルスでした😐
このアデノウィルスですが、
別名プール熱と呼ばれており、症状・経過がインフルエンザそっくりなのです 🙄
インフルエンザには抗インフルエンザ薬がありますが、アデノウィルスには特効薬がないため今後の見通し(しばらく高熱が続く・イビキひどい など)をお話ししてこのまま様子をみていただくことに
「病名が分かると、高熱が続いていても見通しが分かる」ので患者さんは安心されます
注意深い観察は重要ですね
カテゴリ: 医院の取り組み 2019年1月16日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
インフルエンザが流行しています😷
今回はネットでこんなものを見つけました。
厚生労働省のポスター
マメゾウくん、コマメちゃん です。
インフルエンザの感染経路には、主に2つ あります(厚生労働省HPより引用)。
【インフルエンザの主な感染経路】😷
(1)飛沫感染
感染している人のくしゃみ・咳で出るしぶきを吸い込むことによる感染。くしゃみ・咳を浴びる距離(約2m)にいる人は感染の危険性が高い。
(2)接触感染
感染している人の唾・鼻みずが手から手へ、もしくは ドアノブやつり革などを介して手に付着することによる感染。
毎日診療をしていて思うことですが
インフルエンザは、「かからない」「うつさない」ことが重要ですね
カテゴリ: 生活・暮らし 2019年1月15日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
相変わらずインフルエンザが流行っています😷
1/14のニュースで面白い記事を見つけました。
タイトルは、
意外に多い「父親」から感染 インフルエンザ感染拡大
内容は以下のようでした(抜粋)。
家庭内のインフルエンザ感染について、
神奈川・川崎市の「廣津医院」の院長が、独自調査で「ある興味深いデータ」を割り出した。
「他の家族へ一番インフルエンザをうつし易いメンバーは誰」
(子供は年齢ごとに)乳幼児・小学生・中高生の3つのグループに分け、これに母親、父親を加えて比較した。
結果は↓
他の家族への感染率が一番高かったのは、0歳から6歳までの乳幼児で12%。
2番目に家族にうつす確率が高かったのは、意外にも父親で8.6%。
について、廣津伸夫院長のコメント
「子どもが感染してますと、お母さんは、付き添いで面倒見なきゃいけないわけですね」
「お母さん含めて、家族に感染する率が高いということになります」
について、廣津伸夫院長のコメント
「お父さんとお母さんの感染率の違いは、“意識の違い”。それにつきますね」
「お父さんからの感染率が高いというのは、感染を防御するという意識がない」😱
父親から、ほかの家族への感染率が高い理由は、ずばり「お父さんたちの意識の低さ」にあった。
この記事を読んで、以前から同じように感じており、『 全くその通り~🙆 』と思いました。
乳幼児の子供さんがインフルに罹患した場合は、マスクを嫌がり やむを得ないと思いますが、
2番目だった、意識の低い お父さん
「まあいいや」「何とかなるさ」という気持ちでは ダメなのです
カテゴリ: お知らせ 2019年1月14日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
当院では花粉症のレーザー手術を行っております
花粉症のシーズンに入ってしまうと手術を行うことは出来ません。
痛みもほぼ無く、15分程度で終了します。
シーズン前の手術をお勧めいたします。
カテゴリ: 生活・暮らし 2019年1月13日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
当院の近所にあるスーパー「カネスエ八剱店🛒」です。
先日のことですが
ふと寄ったついでに店内の掲示物を見ると
営業時間変更のお知らせ 「 夜 9:00まで営業 」
以前は夜8:00までだったような・・
この人材不足の世の中で、頑張っていますね 😆
営業時間を延長するわけではありませんが
当院も頑張ります
カテゴリ: 生活・暮らし 2019年1月11日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
寒い日が続いていますね。
遅くはなりましたが、年が明けて 初めてのお参り⛩に行ってきました。
行先は、小牧市にある「田縣(たがた)神社⛩」です。
平日でしたが外国人の方も多数おられて賑わっていました。
お参りの他に、神社でやることと言えば
「おみくじ」です。
そして結果は
「大吉」でした
色々とお願い事をしてきました 🙏
カテゴリ: 診療について 2019年1月9日
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。
当院では子供さんが受診された場合、症状のある部分だけではなく「耳・鼻・のど すべての部位」を診察しております。
理由は、耳の症状で受診したが実は鼻が原因だった など関係あることが多いからです。
今回 「鼻汁」を主訴に受診された幼稚園の子供さんがおられました。
鼻は感冒様の鼻汁でしたが、耳を診てみると↓
これは 🙄
両耳の航空性中耳炎です。
前日に飛行機✈️に搭乗したとのこと
耳症状は何も訴えていなかったようですが、気圧変化に適応出来ずこの様な状態になっていました
鼓膜は時間とともに徐々に綺麗になっていきました 😀
すべての部分を診察すると、色んな病気が見つかることがあります。