2017年6月18日
6/17(土)診察終了後に名古屋市内で開催された講演会に参加してきました。
演題は「聴覚障害の病態把握」
講師は、名古屋大学 頭頸部・感覚器外科学教授 曽根三千彦 先生です
内容としては、子供さんで 重度の難聴があるにもかかわらず、気づくことなく成長した症例 なぜ起こった・どうすれば防げるのか 等が紹介されていました。
その他 分かりやすい内容としては、右脳・左脳の役割・優れている点 等について講演がありました。
皆さん 右脳・左脳 使っていますか?
講演を聴いて
うーん 『自分も脳をもっとフル活用しなければ』 と思いました。
2017年6月16日
上唇小体(じょうしんしょうたい)とは、上くちびると歯ぐきをつないでいる「すじ」です。子供さんは、このすじが太く、何かのはずみで切れてしますことが多いのです。
先日も、転倒による衝撃で上唇小体が切れてしまった子供さんが受診されました。
かなり出血したようでお母さんは慌てた様子で来られました。
受診時には止血していました↑
傷口も小さく、すでに止血しているため、このまま様子をみることとなりました。
まれに血が止まりにくい時もありますが、大半は縫うことなく経過観察となります。
また、口の中の傷は治りが早いので心配はありません。
皆さんが子供の頃も こういった経験ありましたでしょうか?
2017年6月15日
6/15は休診日で定期清掃をしました。
スタッフが毎日綺麗に掃除をしているのですが、どうしても待合室の床がまだらになってしまうのです↑
今回はこれをしっかり除去するために、待合室床のワックス剥離作業をしていただきました。
これが大変な作業なのですが、プロの方はテキパキと作業されます。見ていて気持ちがいいものです。
仕上がりはご覧の通りです↑ ㊧ワックス前、㊨ワックス後
「プロ意識」を感じます
作業を見ていて、私も「プロとして」頑張らなければいけないと感じました。
2017年6月14日
「学校健診で耳垢栓塞指摘」を主訴に受診された小学生の患者さんがおられました。
耳垢を除去し、鼻鏡で鼻内を観察すると
鼻粘膜が蒼白・浮腫状で「アレルギー性鼻炎」が疑われました。過去にアレルギー性鼻炎の指摘は無い様子
よくよく話を聞いてみると、ずっと前から 常に「ゴーゴー」と鼻を鳴らす症状 があるそうです。
その日は抗アレルギー薬を処方しました。
その1週間後 『鼻のゴーゴー ゼロになりました』
お母さんいわく「何度注意しても直らなかったのでクセと思い諦めていた」とのこと。
「鼻鳴らし」「咳払い」のある子供さんは当院HPを参照の上 受診をお勧めいたしします。
2017年6月13日
耳閉感(耳が詰まった感じ)で受診された患者さんを診察した時のことです。
いつもの様に耳を観察してみました
湿性耳垢(軟らかい耳あか)で耳の穴が完全に塞がった状態です。
耳垢を除去し、これで安心のはずですが
患者さんいわく 「まだ耳閉感が・・・」
顕微鏡で詳細に観察してみますと↓
髪の毛が4本
しかも壁にスキマ無く密着しております
どういうことかと言いますと、除去する器具を入れるには、隙間が必要なのです。
顕微鏡を使用しながら、何とか4本すべて除去することが出来ました
本日の教訓
『病気の原因は一つだけとは限らない』
2017年6月12日
先日のことですが、「音響外傷」の患者さんが受診されました。
前日にハンマーで金属を叩いてから、左難聴・左耳鳴が出現。翌日も症状が続くとのことでクリニックを受診されました。
正常な聴力データです↓
下へ行くほど聴力が悪くなります。20dBより上にあれば正常です。
今回の聴力データです
2kHzの部分(➡)の聴力が低下しており、典型的な音響外傷でした。
ここで「音響外傷」について述べたいと思います。
原因:
爆発音など強大音をいきなり聞いた場合、それが一瞬であっても難聴の原因になります。 またロックコンサートなどで強大音を1〜2時間連続して聞いた場合にも難聴が発生します。
症状:
強大音を聞いた直後から耳が詰まった感じ(耳閉感)や音が響く感じが出現し、それがおさまってから耳鳴や難聴に気づくことが多いようです。
診断:
聴力検査をおこない、難聴の周波数・程度を調べます。
治療:
血流改善剤、ビタミン剤、副腎皮質ホルモン剤、循環改善薬などが使用されます。また、安静を保つことが大切です。
予防:
音響外傷は、偶発的な強大音によって突発的に起きることが多く、突然大きな音にさらされるため、避けることは困難です。しかしながら、強大音の予測が可能なコンサート等の場合は、スピーカーから距離を置いたり、耳栓を使用することで一定の予防効果は期待できます。
早期治療が重要です。大きな音を聞いてしまった翌日も難聴・耳鳴が残っている場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
2017年6月11日
6/11(日)天気は快晴
地元医師会の行事で 長野県へ「そば打ち&さくらんぼ狩り」に行ってきました。
まずは、そば打ち体験です
こちらがデモンストレーションで、職人さんが打ったそば↓
素晴らしい👏
そして私が打ったそば↓
そばというよりきしめん
つぎはさくらんぼ狩りです
30分食べ放題なのですが、120個くらいが限界 もう食べられませ~ん
前日に東名高速で、さくらんぼ狩りツアーのバスと中央分離帯を乗り越えた乗用車の事故があったばかりです。
無事に帰ってこれたことに感謝感謝
明日からも仕事頑張ります💪
2017年6月10日
先日 「顎下腺唾石」の患者さんが受診されました。
主訴は、顎下部痛・舌裏の痛み
微熱があり、食事で腫れが悪化するので、水分・ゼリーしか食べていないとのことでした。
舌の裏面を見てみると
唾石と思われる塊が2個触れました
炎症が治まってから総合病院を受診していただくことになりました。
ここで「顎下腺唾石」について述べたいと思います。
原因
顎の下には顎下腺という唾液腺があり、唾液を排出する管が、舌の裏まで続いています。唾液の排出がスムースにいかないと、唾液成分が固まって石が管の中に出来るのがこの病気です。
症状
唾液が溜まることにより、顎下部に腫れ・痛みが出ます。特に食事の際にひどくなるのが特徴です。
治療
唾液で押し出されて石が自然に排出され、治ることもあります。自然に出なければ、手術的に摘出するしかありませんが、石のできる場所により手術の方法が異なります。
唾液を排出する管の出口付近であれば舌の裏に小切開を入れて摘出できます。
顎の下の深い場所に出来た石は全身麻酔下で頸部に切開を入れて顎下腺ごと摘出する必要があります。
2017年6月9日
「風呂で耳に水が入るから」という理由で毎日綿棒使用しておられる方がいます。
毎日綿棒で強く擦っていると↓
耳の入り口が炎症を起こして高度に腫れた状態です。奥の鼓膜が全く見えません。
また
耳垢は本来 外耳道の外側にしか出来ません(赤の矢印)
綿棒でそれを押し込んでしまう事があります(青の矢印)
押し込まれた耳垢の拡大像です
こうなると、耳鼻科で除去する必要があります。
耳の触りすぎにはご注意下さい。
2017年6月8日
先日のことですが、5年越で「鼓膜表面の耳垢除去」が終了した7歳の子供さんがおられました。
5年前の所見です↓ 鼓膜表面に薄い耳垢を認めます。
半年経過した所見です↓ 薄い耳垢が、徐々に厚みを増してきました。耳垢を柔らかくする液体を使いましたが、上手くいきませんでした。
↓これが先日の所見です。鼓膜表面にキャラメル様の硬さの耳垢が付着している状態です。
5年前は2歳でしたが、現在は7歳と成長したため、処置可能と考え器具で除去しました。
処置中は全く動くことなく頑張っていただきありがとうございました。
耳垢除去後 うるさいくらい良く聞こえる ようになったようです。