スタッフさんにお願いしてエアコンフィルターの清掃をしていただきました。
綺麗になると気持ちがいいものです。
2017年5月
エアコンフィルターの清掃
学校健診「扁桃肥大」編
健診で「扁桃肥大」を指摘される子供さんがおられます。
この場合の扁桃とは、口蓋扁桃のことです。口蓋扁桃の大きさは個人差も大きく、また年齢によって大きさも変化します。2歳から次第に肥大して、5~7歳で最大となり、その後ゆっくりと縮小していきます。口蓋扁桃の大きい子供さんはこんな感じです↓
大きいだけでは問題はありません。大きくて、かつ以下の症状がある場合に手術適応となります。
・物理的な閉塞をきたす場合:常時大きないびき・無呼吸がある、睡眠中陥没呼吸、常に口呼吸、食事に時間かかる
・炎症が強い場合(習慣性扁桃炎):扁桃炎を年3回以上繰り返す
子供さんが睡眠障害・いびきを起こす場合は、扁桃肥大だけではなく他の種々の病気が考えられます。
夜間無呼吸・いびきのある子どもさんは、当院HPの子供の病気 睡眠呼吸障害・いびき をご覧の上で受診をお勧めいたします。
学校健診「アレルギー性鼻炎」編
学校健診で「アレルギー性鼻炎」と指摘される理由について述べたいと思います。
・事前に「アレルギー性鼻炎」と申し出ているから?
・健診当日にくしゃみ、鼻汁が多いから?
いえいえそうではありません。理由は鼻粘膜の見た目です
正常な粘膜はやや赤みを帯びています
それに対して
アレルギー性鼻炎の粘膜は、蒼白で浮腫状です
また、アレルギー性鼻炎の場合は鼻の中の空洞も狭くなっており、鼻閉をきたしやすいのです。 親御さんから話を聞くと、「そういえば常に鼻がぐずっている」という症状がある場合が多いです。アレルギー性鼻炎を指摘されたら、一度 耳鼻咽喉科でのチェックをお勧めします。
キッズルームの新しい絵本
キッズルームに新しい絵本を追加しました
ロングセラー絵本から、新作本まで取り揃えました
待ち時間に読んで下さいね
RSウイルスによる中耳炎
他院でRSウイルスと診断されている患者さんで、中耳炎を合併している幼児の方がおられました。
RSウイルスと診断されている乳幼児で、中耳炎を合併している率は2歳未満で70%、2歳以上で30%と言われており2歳未満で高率です。
『 RSウイルスについて 』
- 【原因】RSウイルスの感染でおこります。RSウイルスの感染力は非常に強く、2歳頃までにほぼ100%の子供がかかります。一度かかっても免疫が十分に出来ない為に何度もかかる可能性があります。
- 【症状】熱・咳・鼻水で始まり、熱は1~2日で治まりますが、咳・鼻水が1~2週間続くのが特徴です。1歳未満(特に生後6か月以内)の乳児の場合は、ウイルス初感染の可能性あり、高熱が続く・痰絡み咳・鼻水がダラダラ続き重症化しやすい といった特徴があります。
- 【合併症】
中耳炎:2歳未満で70%、2歳以上で30%と言われています。中耳炎が治ってからの再発率も高く、1か月以内での再発率は30%と言われています。
急性細気管支炎:細気管支炎による喘鳴が特徴です。喘鳴を伴う呼吸困難の症状(ゼイゼイ、ヒューヒュー)を示します。 - 【診断】診断キットを用います。
- 【治療】特効薬は無く対症療法がメインとなります。
2歳未満のRSウイルス患者さんは耳鼻咽喉科で中耳炎チェックをお勧めいたします。
名古屋市内での講演会に参加してきました
先日のことですが、名古屋市内で行われた講演会に参加してきました。
演題は、『上部消化管疾患診療の新潮流』 演者は、慶応義塾大学教授 鈴木秀和先生
胃・十二指腸潰瘍からの出血、逆流性食道炎の話がメインでした。
痛み止めの薬は、十分な水で飲まないと食道に潰瘍性病変を作りやすい といった話もありました。
皆さん 内服薬は、たっぷりの水で飲みましょう。