4/30(日)は岩倉市の休日急病診療所の勤務日でした。
成人・小児いずれも、熱発の患者さんがほとんどでした。インフルエンザは全員陰性です。
高熱で苦しんでおられる人もいました。皆さん体調管理には十分気をつけましょう。
2017年4月
休日急病診療所勤務
耳鼻咽喉科は見える病変が多い
先日の事ですが
昨日からのノド痛み・熱発37.4℃・倦怠感で受診された患者さんがおられました。普段はほとんど風邪ひかないとのこと。倦怠感も強くインフルエンザを心配されておられました。ノドを診たところ
・(口蓋扁桃の内側にある)咽頭側索と呼ばれるリンパ性の組織が、炎症を起こしている状態です
・さらに 後鼻漏(こうびろう:鼻から喉にかけて鼻水が落ち続ける症状のこと)も認めます
こういった場合は上咽頭の炎症が考えられるので
ファイバーを使います
↑画像で、上半分の粘膜に膿が付着しており、上咽頭炎の状態です(上咽頭もリンパ組織が多数集まっています)。
《まとめ》
・風邪が原因で、『 咽頭側索炎・上咽頭炎 』 の状態
・咽頭痛、熱は数日間続く
患者さんに画像を見ていただき、上記である旨ををお伝えしました。原因が分かり安心されたようでした。
耳鼻咽喉科は、字のごとく『みみ・はな・のど』をメインとした科なので病変部分が見えることが多いのです。
スタッフさんへ差し入れ
4/28は4月最終診察日のため、居残りのスタッフさんへ差し入れをしました。AOKI’s Pizza Lサイズ 36cm
ナチュラルチーズ・生ハム・スペイン原産のイベリコ黒豚 etc
ガーリックソース入ってますが明日は休みなので
3歳未満の急性中耳炎が増えています
4月も終わろうとしています。
今年4月に保育園・託児所へ入られた3歳未満の子供さんも多いと思います。そういった患者さんの急性中耳炎が非常に増えています。
・入園後より鼻汁がずっと続いている
・最近 夜間に何度も覚醒する
夜間に何度か起きる のは、鼻閉・夜泣きのせい?と思って受診すると
鼓膜が高度に膨隆しており、急性中耳炎の状態です。
4月に保育園入園された3歳未満の方で、気になる症状がありましたら耳鼻咽喉科で耳チェックが良いかもしれません。
インフルエンザB型
間もなくGWという時期ですが、当院でB型インフルエンザ陽性と出た方がおられました。
熱のある方は、まだまだ注意が必要です。
体調に異変のある方はクリニック受診をお勧めいたします。
子どもの 睡眠呼吸障害・いびき
子どもの睡眠呼吸障害、いびきをおこす代表的な疾患としてアデノイド増殖症・口蓋扁桃肥大があります。
【症状】
いびきは、アデノイド増殖症や口蓋扁桃肥大によって空気の通り道が狭くなり、呼吸に伴って発生する雑音です。起きている時は鼻が詰まっていても口で呼吸がすることが出来ますが、子どもは睡眠中、無意識に鼻で呼吸しようとするためにいびき・無呼吸が起こってしまいます。アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎 など鼻呼吸の障害で鼻詰まりのある子供にもいびきが生じます。
その他の特徴としては、鼻閉、口呼吸、食事時間の延長、起床時の目覚めの悪さ、睡眠中の陥没呼吸(胸の真ん中がへっこむ)、寝返り頻回でぐっすり眠れていない 等の症状がみられます。また、それらが長引いた場合は、多動、注意欠陥障害、学習障害、アデノイド顔貌、成長ホルモン低下(低身長)の原因となることが知られています。
睡眠中の呼吸障害に関して、呼吸が一定時間止まっていれば「睡眠時無呼吸」と断定出来るのですが、実際には寝ていて「カッ、カッ」といった症状で受診される子供さんが多いです。この場合、スマホ動画を撮影・持参していただければ良いかと思います。また、季節変動もあり、温かい季節は調子良く・冬に風邪で悪化するといった傾向があります。
【検査】としては、まずは口腔内を観察し口蓋扁桃肥大の有無をチェックします。アデノイド増殖症の有無は、レントゲンもしくはファイバーを使用します。
鼻内を観察すれば、アレルギー性鼻炎の有無を予想することも出来ます。また、必要に応じ副鼻腔炎の有無をレントゲンでチェックします。
【治療】としては、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎であれば薬物治療のみでOKですが、アデノイド増殖症・両口蓋扁桃肥大がひどい場合は、全身麻酔での手術が必要となります。
実際には上記の様な分かりやすい症状が出ている場合は少ない為、じっくり診察をする・しっかりお話を聞く ことが必要になってきます。
夜間の睡眠状態について、気になることがありましたらスマホ動画を持参のうえで耳鼻咽喉科で相談することをお勧めします。
雑草魂
4/20に除草作業を行いました。
3/29にも作業をやったばかりですが、早くも生えてきました。
「スギナ」という非常に生命力が強い雑草です。その栄養茎をスギナ、胞子茎はツクシと呼ばれています。
ツクシというと微笑ましいのですが、「こんなところに生えてきては困る」ということで除草作業開始。
「根が非常に深い」
「スギナ同士が地中で繋がっている」 等で苦労しましたが、
↑の様に綺麗になりました。
そこで思いついた言葉が雑草魂。見習うべきところがあるかもしれません。
子どもの 咳払い「ン、ン」・鼻鳴らし「ズコッ」・鼻すすり
子どもさんの
「ン、ン」という咳払い
「鼻をズゴッ」という鼻鳴らし
当院HP 病気のはなし 子どもの病気 欄へ
子どもの 咳払い・鼻鳴らし・鼻すすり 記事を追加しました。
理由は、上記の症状で受診される子どもさんが非常に多く、「何科に受診したら良いか分からない」といった意見が多いからです。
親御さんが気になり受診、もしくは(親御さんではなく)他人から指摘され受診の場合もあります。後者の場合、久しぶりに会ったお爺さん・お婆さんから「この子何かおかしいのでは?病院受診した方がいいよ」と言われて耳鼻咽喉科を受診 → ①慢性アレルギー性鼻炎(ハウスダスト・ダニ) ②副鼻腔炎 が見つかるケースが多いです。親御さんは、 「慣れっこ」になっていると思われます。
診察のポイントは、後鼻漏(こうびろう:鼻から喉にかけて鼻水が落ち続ける症状のこと)です。
また、鼻の中を観察することで、その子のアレルギー性鼻炎の有無も予想することが出来ます。
咳払い・鼻鳴らし・鼻すすり がある子供さんは耳鼻咽喉科でチェックすることをお勧めします。
診察前に
4/18午後の診察前のこと
スタッフが集まって何かをしています。
何をしているかと言うと
「スマホで口腔内の写真を撮影する練習」をしているのです😛
iPhoneの背面にはLEDフラッシュライトが装備されており、口腔内を撮影するのに適していることに気が付きました。口腔内所見を撮影し、記録に残すのが目的です。
・髭にピントが合ってしまい上手く撮れない😱
・絞扼反射 (こうやくはんしゃ →「オエッ」とえずくこと) でシャッターチャンス逃す
等ありましたが何とか上手く撮ることが出来ました。
4/13 講演
今日は製薬会社の医薬情報担当者の方々を対象に講演を行ってきました。
「いのうえ耳鼻咽喉科」が大事にしていること、どのような思いで毎日診療に当たっているかについてです。
開院当初の気持ちを見つめ直す良いキッカケになりました。