魚骨の子供さんが受診された時のことです。
前日の夜に秋刀魚を食べてから右ノドの痛みがあり、当院を受診されました。右側が痛いとのことで、右の扁桃をしっかり観察します。絞扼反射 (こうやくはんしゃ →「オエッ」とえずくこと) が強いのですが、何度かチャレンジ。
口蓋扁桃は、アーモンドのような形で上下に細長いのですが、右口蓋扁桃下極(=最下端)に白いものが見えました。ここの部分は普通に口を開けるだけでは見ることは出来ません。観察するには舌を器具で下方へ圧排し「オエッ」となった瞬間に判断するのです。
今度はお母さんと一緒に再度チェックしてみます。「オエッ」となった瞬間に魚骨らしきものがありました。下方から口蓋扁桃に刺さっているようです。
今度は摘出器具を用いて、「オエッ」となった瞬間に無事除去することが出来ました。絞扼反射で苦しかったと思いますが、何度か頑張っていただきありがとうございます。