岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。
「胃カメラで異常を指摘。耳鼻科へと言われた。」とのことで当院受診された患者さんがおられました。
早速ノドをファイバーで診てみます。
まずは正常な喉頭所見です↓
次に今回の患者さんのノド所見です↓
どこがおかしいかと言います↓
この赤枠部分が 白く肥厚 しています。
病名は、「逆流性食道炎」です。
逆流性食道炎をチェックするアンケートでも、この疾患が疑われ内服治療を開始しました。
逆流性食道炎の診断に関して、最終的には『24時間pHモニタリング検査』が最も有用と言われていますが、大学病院などの特殊な施設でしか行われていません。
『24時間pHモニタリング』とはこれです↓
センサーを鼻から挿入し胃まで入れる これを24時間装着する という辛そうな検査です。
ここまでの検査が必要な患者さんはほとんどいませんが、逆流性食道炎は咳・喉のイガイガ感の原因にもなり得るので診断は大切です。