岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。
「耳たぶが腫れた」とのことで当院受診された患者さんがおられました。
耳を診てみると↓
赤く腫れ あがっていました。
写真では分かりませんが、顔面まで腫れており「総合病院の皮膚科紹介」となりました。
病名は、「丹毒(たんどく)」です。
「丹毒」とは真皮(=皮膚の浅い部分)の化膿性炎症のことです。
原因:小さな傷口、虫刺され、手術部位など皮膚のバリア機能が低下した箇所から A群溶連菌や黄色ブドウ球菌が体内に侵入することで発症します。
症状:顔面や手足の皮膚が急激に赤くなり膨張します。境界明瞭で圧痛を伴い、熱感があります。皮膚病変は、赤みが強く浮腫状です。
診断:血液検査で炎症性変化を確認する場合もありますが、皮膚所見が非常に特徴的であることから、典型例では皮膚症状のみから丹毒と診断可能です。
治療:抗生剤を使用します。軽症例は内服でOKですが、重症例になると点滴をおこないます。
丹毒(たんどく)
覚えやすい名前ですね。
耳鼻科でも治療するのですが、炎症が広範囲の場合は総合病院に皮膚科紹介となります。
今回の患者さんも抗生剤点滴治療となりました。
【お知らせ】
①7/27(月)午後は、
15:30~17:15頃まで院長不在の為、非常勤医師による1診体制となります。
17:15~院長・非常勤医師による2診体制となります。
②7/25(土)は院長・非常勤医師による2診体制となります。
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