岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。「耳に何か溜まった感じ」がするとのことで当院受診された患者さんがおられました。
鼓膜表面に耳垢があり、除去しました。
その患者さんに、私から質問
Dr:「いまでもサーフィン🏄やっていますか?」
患者さん:「やっていますが、耳栓をしています」
おお、素晴らしいです 🙌
どういうことかと言いますと
まずは、正常な耳・鼓膜所見です↓
次のこの患者さんの耳・鼓膜所見です↓
病名は「サーファーズイヤー」で🏄です。
サーファーズイヤーについて解説したいと思います。
サーファーズイヤー とは?
【原因】サーフィン等の水上・水中スポーツや潜水の際に、冷水刺激が長期的繰り返されることで、外耳道の骨が増殖し、耳の孔が全体的に狭くなると考えられています。
【症状】初期の頃はほぼ無症状です。狭窄が進むと耳垢等が溜まりやすくなります。
【診断】問診や外耳道所見から診断は容易です。外耳道の骨隆起が進行し狭窄を起こすと聴力悪化することもあります。
【予防・治療】予防は耳に冷水を入れないことです。耳栓をお勧めいたします。病状が進行して骨隆起がひどい場合は、手術で骨隆起を削る場合もあります。
一般の方には馴染みのない病気ですが、サーフィン🏄をやっている方には有名な病気なのです