クリニックブログ

丹毒(たんどく)

カテゴリ:  2018年10月9日

岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」です。

 

先日のことです。

耳たぶ👂が腫れた」とのことで当院受診された患者さんがおられました。
耳を診てみると↓

IMG_1289[1]たしかに腫れています

 

これは耳たぶの炎症で、「丹毒」(たんどく)という病気です。

丹毒」とは真皮(=皮膚の浅い部分)の化膿性炎症のことです。

 

原因:小さな傷口、虫刺され、手術部位など皮膚のバリア機能が低下した箇所から A群溶連菌や黄色ブドウ球菌が体内に侵入することで発症します。

症状:顔面や手足の皮膚が急激に赤くなり膨張します。境界明瞭で圧痛を伴い、熱感があります。皮膚病変は、赤みが強く浮腫状です。

診断:血液検査で炎症性変化を確認する場合もありますが、皮膚所見が非常に特徴的であることから、典型例では皮膚症状のみから丹毒と診断可能です。

治療:抗生剤を使用します。軽症例は内服でOKですが、重症例になると点滴をおこないます。

 

 

丹毒たんどく
覚えやすい名前ですね。この病気は多くはありませんが抗生剤治療が必要となります。