岩倉市 いのうえ耳鼻咽喉科です。
8/25(土) 診察終了後に名古屋市内で開催されたセミナーに参加してきました。
演題は「薬剤耐性対策をふまえた小児上気道感染症の現状」
演者は 藤田保健衛生大学名誉教授でヨナハ総合病院 院長の鈴木賢二 先生です。
内容は以下のようでした。
・近年、抗菌薬が効かないAMR(薬剤耐性)をもつ細菌が世界中で増えている。
・特に、免疫力の弱い乳幼児や妊婦、高齢者、また、持病を持つ人は、感染症にかかると重症化しやすく、耐性菌が広まり使用できる抗菌薬が減ると、命の危険が高まる。
・薬剤耐性(AMR)の拡大を防ぐには、抗菌薬は、必要な場合に、医師の指示通り適切な量を適切な期間、服用することが大切である
・畜水産分野においても、(乳、食肉、養殖魚、鶏卵などの)畜水産食品で抗菌薬が残留する可能性があるため適正使用が法律で定められている。
講演終了後の質疑応答でも活発に意見交換がおこなわれました。
やはり専門の先生は奥が深いです。今回も大変勉強になりました。