クリニックブログ

スギ花粉症の診断

2018年3月18日

連日 スギ花粉症の患者が受診されていますが、「耳鼻科医がどのようにスギ花粉症を診断しているか」について、述べたいと思います。

 

よくあるケースですが

 

幼稚園の子供さん
3日前より「水様鼻汁」「くしゃみ」「眼の腫れ」で受診。
お母さんより、「風邪か花粉症かが知りたいです」

 

診察手順として

①まずは問診 くしゃみ連発の有無眼痒み例年春がどうだったか など
②鼻粘膜を観察
 通常はこの様にやや赤っぽく見えますが↓
Image1 - コピー (3)

 

スギ花粉症の場合は蒼白浮腫状です↓
Image2 - コピー

 

③最後に採血でスギ抗体をチェックすれば確定です(通常は採血まではしませんが)。

 

他に参考とする項目は、両親が花粉症かどうか、患者さんの年齢(3歳未満は発症しにくい) などです。

 

簡単そうに見えますが、難しい場合もあります。
例えば
・通年性鼻アレルギーの方は、ハウスダスト・ダニに年中反応している為に鼻内が年中、蒼白・浮腫状である
・小さな子供さんの場合 稀ではありますが、「風邪で眼が腫れることがある」

などです。

こういった場合は、総合的に判断することが必要となってきます。

 

 

くしゃみ・鼻汁のある方で、風邪 か花粉症か 迷っておられる方は耳鼻科で判断してもらうことをお勧めいたしします。