岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。
「下くちびるの腫れ」を主訴に当院受診された子供さんがおられました。
くちびる👄を診てみると↓
くちびるの一部が腫れていました。
病名は「下口唇のう胞」です。
痛み等も無いため、しばらく様子をみていましたが、最近気にして触るとことで、総合病院へ紹介となりました。
ここで下口唇のう胞について述べたいと思います。
症状
口唇の腫れ(下口唇に多い)で痛みはありません。5mm前後のものが多く、1cm以上のものは少ないです。
原因
口唇を噛んだ場合に出来やすいという説もありますが、はっきりした原因は分かっていません。
唇の膜下には多数の小唾液腺(=唾液を作る組織)があり、唾液を分泌しています。唇を噛んで小唾液腺が傷つくと、唾液が正常に分泌されず粘膜下で溜まってしまうことがあり、下口唇のう胞が生じると言われています。
治療
稀ではありますが自然に治ることもあります。そのためしばらくは様子をみて治りが悪いようであれば外科的切除がベターです。総合病院の耳鼻咽喉科 or 口腔外科へ紹介いたします。手術としては、外来でメスを用い嚢胞だけでなく原因となった小唾液腺も切除します。
【お知らせ】
7/23(金)は休診となります。7/24(土)は通常通り、診察を行います。
7/25(日)AMは予約された方のコロナワクチン接種日ですが、こちらをお読みの上での受診をお願いいたします。