子どもの病気
子供の咳払い「ン、ン」、鼻鳴らし「鼻ズゴッ」、鼻すすり
症状
- 咳の区別
「普通の咳」or「咳払い」のいずれかであるかを明確に区別する必要があります。「普通の咳」とは、肺・気管支・副鼻腔が原因で奥から込み上げてきて咳が止められない状態です。肺・気管支・副鼻腔の病変を治療すれば症状が消失します。副鼻腔が原因の咳は、痰が絡んだ様な湿性の咳です。「咳払い」の場合は、「ン、ン」といった癖に近い状態のものです。 - 「鼻鳴らし」とは、鼻と口の境目辺りに鼻水がたまった感じで、「鼻をズゴッ」と鳴らす状態です。
原因誘因
耳鼻科的な病気が実際にあるかが見極めのポイントになります。
- 病気がある場合、原因のほとんどは鼻です。実際には、副鼻腔炎(いわゆる蓄膿)・アレルギー性鼻炎が存在し、そこから後鼻漏(こうびろう:鼻から喉にかけて鼻水が落ち続ける症状のこと)が生じてすっきりさせようとして症状が出ている状態です。
- 病気が無い場合、「癖」もしくは「チック」に近い状態です。
検査
- 視診:咽頭観察で後鼻漏の有無、鼻内観察でアレルギー性鼻炎の有無をチェックします。アレルギー性鼻炎がある場合:鼻腔粘膜は、蒼白な色調で多量の水様鼻汁を認めます。
- レントゲン:副鼻腔炎の有無をチェックします。
治療
副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎があればそれに準じた治療を行います。
何も病気が無い場合は「癖」もしくは「チック」が考えられます。
「チック」?と悩む前に一度 耳鼻咽喉科でチェックされてはいかがでしょうか。