のどの病気
咽喉頭異常感症
症状
咽喉頭の異常感(引っかかった感じ、つまった感じ、痰がからむが出ない)
原因
以下の症状があり検査を十分にしてもはっきりとした原因となる病気が見つからない場合に咽喉頭異常感症という病名がつけられます。
治療
漢方、抗不安剤、以下の関連疾患の治療
同様の症状を起こす関連疾
【慢性咽喉頭炎、慢性扁桃炎】
のどは、細菌・ウイルスなどの外敵の侵入を防ぐためのリンパ組織の豊富なところですが、慢性的な炎症により咽喉頭異常感が生じることが多くあります。
【食道・下咽頭悪性腫瘍】
咽喉頭異常感に、食物が飲みにくい、および体重減少を伴う場合は、悪性腫瘍の場合があります。下咽頭のファイバースコープ検査、頚部のレントゲン撮影、透視が必要となります。
【甲状腺の病気】
慢性甲状腺炎(橋本病)や甲状腺腫瘍などがあります。甲状腺の病気は前頚部の触診、血液検査、超音波検査で発見することができます。
【変形性頚椎症】
のどのすぐ後ろには頚椎があり、加齢や外傷などによる頚椎の変形(変形性頚椎症)により咽喉頭異常感が生じることがあります。
【心臓疾患、胃腸障害、貧血】
上記の疾患によっても咽喉頭異常感が生じることがあります。
注意点
のどの違和感の症状がごく軽度であるのに違和感に意識が集中し、仕事が手につかず日常生活に支障を来すことがあります。咽喉頭異常感症の患者さんの多くは神経が敏感な方が多く、心因的なものとか更年期障害とも関連するすることがあります。また、過度のストレスの蓄積によることもあり、心理的な治療が必要な場合もあります。